聴秋閣の現地写真

 ホームセンターで買ってきた工作用の棒材や板材を使って建築模型を作っています。対象となる建物は古建築や茶室。正確な図面を手
に入れることが難しく、悩みの種です。土台となるコルクボードの大きさに合わせて縮尺は1/20〜1/35です。

 今までに完成させた作品の幾つかを下に紹介します。各写真をクリックすると、少し拡大された写真が出ます。元の画面に戻る時は、画
面最上部左端の←をクリックして下さい。


@ 1/20の茶室模型。「絵で見る建築工程シリーズ」(建築資料研究社)を見ながら、大工さんの工程通りに作ってみました。



A 横浜・三渓園にある庭園建物「聴秋閣」(重文)です。1/25で模しました。付属のセットボックスで灯りの点灯、解説音声の聴取ができます。もと、二条城内
に建てられていたもので、徳川三代将軍家光から春日局に下賜され、その後、江戸の稲葉侯の屋敷に移築されたものです。




B 重文、1/25室生寺・御影堂。鎌倉期の建物で、錣(しころ)葺きという二段屋根と木の厚板と木の棒瓦で構成された屋根が特徴。内陣の仏画(真言八祖)
などは情報が得られず、仮のものです。




C 横浜・三渓園の「天授院」という重文建物の1/25模型です。もともとは鎌倉・建長寺の塔頭のひとつ、地蔵堂だったそうです。かやぶき屋根はエノコログサ
で葺いてみました。





D 「1/35白水阿弥陀堂(福島県・国宝)」です。手に入れた図面だけでは不明の箇所が多いのですが、「折り上げ天井」など、内部もできるだけ忠実に模してみました。




E 燈明寺の三重の塔(横浜・三溪園)を参考にし、1/35スケールで制作。心柱は2層目からという構造。瓦屋根は石粉粘土でつくりました。




F 国宝「金蓮寺弥陀堂」(愛知県)1/25・・・・屋根(檜皮葺)がうまくいきません。作りも粗いです。「金蓮寺のつもり」くらいの出来。失敗作なので、何れ再挑戦。鐘楼は自動鐘撞き装置を試作中。





G 横浜・三渓園の「春草盧」という重文建物の1/25模型です。向かって左側部分が織田有楽斉作と伝えられる3畳台目の重文茶室。右側部分は付属建物です。



H 国宝「元興寺極楽坊」(奈良県)約1/60・・・・内部の内障子までは何とか取り付けましたが、細部は省略しました。





I 重文「東慶寺旧仏殿(東慶寺は鎌倉所在。旧仏殿は横浜三渓園)約1/25・・・・裳階は檜皮葺、本屋根は茅葺き。箒草で茅葺きを試みましたがうまくいきません。




J 国宝「元興寺五重小塔」。実際の塔の10分の一?くらいに作られた小塔。その更に10分の一位で作りました。細部に不出来、歪みもありますが、久しぶりの作品です。